投資戦略

オニールの成長株発掘法④ N:新しいニュースと新高値の更新

投稿日:

少し間が空きましたが、オニールの成長株発掘法の紹介第四弾です。

前回、前々回の続きとなります。

 

今回のオニールの法則は所謂、高値づかみを推奨する法則です。

これは一般的なバリュー投資家の投資基準からすると最も抵抗がある法則だと思います。
しかし、この法則は過去の私にとっては目から鱗の法則で、これを期に高値圏の銘柄を掴むことに躊躇しなくなった結果、パフォーマンスが上がりました。

スポンサーリンク




オニールの教え:Newer Companies,New Products,New Management,New Highs Off Properly Formed Bases

株価が急成長するには、何かしらの新しいものが必要

オニールは1880〜2008年の大化け銘柄を分析し、大化けすることに成功した95%の企業で何らかの新しい変化があったことを発見しました。

それは、例えば以下のいずれかの変化があったとのことです。

  • 新しい、画期的な新商品や新サービス
  • 全てを一掃する新しい経営陣
  • 業界の需要の急拡大
  • 価格上昇
  • イノベーションの誕生

特にわかりやすいのは新商品、新サービスの発表が株価の爆発的な成長に繋がった例です。
例えば、以下のような現在は高配当安定銘柄と称されるような銘柄でさえ、過去の歴史を紐解けば、グロース株として爆発的に成長した時期があります。

  • マクドナルドは低価格のファストフードをフランチャイズ化させ、1967〜1971に1100%の急成長を遂げた。
  • シスコシステムズはルーターとLANの発明により1990年11月〜1994年3月までに約2000%上昇した
  • マイクロソフトはwindowsの発表により1993年から1999にかけて株価は1800%近く上昇した
  • オラクルはデータベースを初めて提供し、わずか29週で株価を20ドルから90ドルまで押し上げた
  • グーグルは2004年のIPOから2008年までで536%も上昇した
  • アップルは新しい音楽プレイヤー「ipod」が人気を博し、2004年から急成長し、1580%上昇した。

これらの企業は2008年までのデータでも十分成長しているが、2018年現在まで記録を紐解けば、その何倍にもなっている企業達です。

上記のように市場にインパクトのある商品やビジネスモデルを提案し急成長を遂げた株の特徴は、急成長から少なくとも4年、5年の中長期の中で15倍以上の成長を遂げているということです。

このような急成長銘柄を見極め、仮に急成長の1年目、2年目で買うことができればその瞬間は割高に見えても、その後の2,3年後にはさらなる高値で売却できるチャンスは十分あります。したがって、グロース株投資では、急成長中の株を確信を持って高値で掴む勇気が重要になると考えます。

株式市場の「大いなる矛盾」 

オニールは、自身の結果から得られた以下の値動きの法則を株式市場の大いなる矛盾と説明しています。

  • 株価が高すぎてリスクが高そうに見える銘柄はさらに値上がりし、株価が低く割安に見える銘柄はさらに値下がりする傾向がある。

この法則を検証するために、オニールは「新高値を更新した銘柄」と「新安値を更新した銘柄」の二種類のその後の値動きについて分析しました。

その結果、「新高値を更新した銘柄はさらに値上がりし、新安値を更新した銘柄はさらに値下がりする傾向」を確認し、この大いなる矛盾の結果が検証されました。

以上より、オニールは、株価が揉み合い、出来高の増加を伴って新高値に近く、または実際に新高値をつけた銘柄を買うべきとしています。

この教えは、いわゆる「安く買って高く売る」という今までの一般常識を否定する斬新な考え方です。信じられないと思う方は、少額でグロース銘柄の新高値更新時に打診買いをしてみましょう。徐々にこの言葉の意味が実感できるようになるはずです。

 

スポンサーリンク




 検証:保有銘柄のNewと高値更新のチェック

NVDA

NVDAの新しさは、新しい市場と新しい商品です。
主に以下の3つの要素が市場に対する新しさとして認識されています。

  • 第四次産業革命の本丸と言われているAI市場の劇的な拡大
  • ディープラーニング用のGPGPU技術とそのGPU製品
  • 自動運転向けGPU製品

それではチャートをみてみましょう。

NVDAは2015年からAI向けソリューションをちょろちょろ発表し、株価は2016年に入り緩やかに上昇を続け、30ドル台で推移していた株価が2倍の60ドルを超えるところまで上がりました。

上がり始めた2016年から2018年現在までで、明確な買い場は下図の2箇所です。

買い場①

2016年の11月に1回目の買い場がやってきます。仮にここでNVDAを買えていたら、現在までで+135%の含み益を得られるポジションです。

このタイミングで何があったかというと、以下2点のプレスリリースを発表したタイミングでした。

  • NVIDIA and Microsoft Accelerate AI Together , 2016/11/14
  • NVIDIA Teams with National Cancer Institute, U.S. Department of Energy to Create AI Platform for Accelerating Cancer Research ,2016/11/14

1点目は、AI分野においてITのガリバーであるMSと協力するという発表です。
また2点目は、米国の国立がん研究所と、がん研究のためのAIプラットフォームを作成する発表です。

株価の反応はおそらく1点目の影響が大きいと考えられます。

買い場②

その後、調整を経ながら2017年5月に2回目の買い場がやってきます。
仮にこのタイミングで買えていたら、現在までで+60%の含み益が得られるポジションです。

このタイミングであったプレスリリースは以下の4点です。

  • NVIDIA Launches Revolutionary Volta GPU Platform, Fueling Next Era of AI and High Performance Computing ,2017/5/10
  • NVIDIA Advances AI Computing Revolution with New Volta-Based DGX Systems ,2017/5/10
  • NVIDIA Launches GPU Cloud Platform to Simplify AI Development ,2017/5/10
  • NVIDIA and Toyota Collaborate to Accelerate Market Introduction of Autonomous Cars ,2017/5/10

まず、1点目から3点目は、現在のNVDAのAI用GPUの主力であるVoltaの発表と、クラウドコンピューティングへ力を入れる旨の声明です。

そして、4点目はトヨタと協業し、自動運転技術を加速させる旨の声明となります。

特に後者の自動運転技術の声明によって2017年のNVDAの上昇トレンドは勢いづきました。

次の買い場はくるか?

新高値更新という意味では、今現在が、まさに2017年末の調整から新高値へのチャレンジをしている真っ最中となります。

しかし、現状、NVDAにこれといってポジティブなニュースはでてきていませんので、この新高値チャレンジで、「出来高を伴うか」、「2月の決算でポジティブなネタがでてくるか」の2点が今後の上昇トレンドを形成する上で重要になると考えます。

AMZN

続いてアマゾンです。

正直アマゾンはやることなすこと新しいこと尽くめで、逆に買い場がわかりづらいです。

アマゾンが市場に評価されている新規性は、パッと思いつくだけでも以下があります。

  • AWS
  • アマゾンプライム会員数
  • アマゾンプライムビデオ
  • アマゾンエコー & アレクサ
  • Fire TV とkindle
  • アマゾンフレッシュ
  • アマゾン ワードローブ
  • アマゾンダッシュボタン
  • ホールフーズの買収
  • アマゾンゴー
    などなど

すでに株価に織り込まれた成功したネタとしてはAWSやkindleなどがありますが、今後、株価を上昇させていくネタとしてはアマゾンエコーやホールフーズとのコラボ、アマゾンプライムビデオ、アマゾンゴーなどがあると考えます。今後も続々と新しいネタを仕掛けていく企業なので、持続的な成長は期待大です。

AMZNは短期的な決算にも反応しづらく、買い場がわかりづらい銘柄です。

長期的なトレンドでは右肩上がりなので、正直、いつ買ってもいいと思いますが、敢えて買い場としてあげるなら、2017年の10月です。

しかし、アマゾンのニュースリリースを見ても、このタイミングで何かしら新しいネタがでてきているわけではなく、あくまでチャート的な視点からの買い場です。

出来高を伴って、それまで調整されていた節目の1000ドルを突き抜けたというチャートとなっており、敢えて買い場とするのであればこのタイミングでしょう。2017年12月に起こったハイテクの大調整では、FANGが下がった印象がありますが、実はAMZNはそんなに下げていませんでした。このあたりからも、今後の上昇に向けたパワーを感じます。なお、現在、最高値更新中です。

CGNX

次にコグネックスです。

コグネックスの新規性は以下の2点です。

  • 第四次産業革命による工場自動化という世の中の流れ
  • AIによるコンピュータービジョンによる高速・高精度のバーコード読み取り技術

近年の株価上昇の傾向を見ると、CGNX側のやっていることが新しくなったというよりは、時代が追いついてきて、徐々に収益化してきたという感じでしょうか。

チャートは、2016年から徐々に右肩上がりです。2016年の初動に気付ければ、株価は約4倍になっていましたが、この段階で気づくのはインサイダー以外無理でしょう。

買い場①と買い場②

CGNXの買い場①と買い場②はそれぞれ決算後です。

CGNXが画期的なイノベーションを起こしたわけではなく、市場の流れが追いついて、CGNXのソリューションの潜在ニーズが大きく高まったことでこの上昇トレンドが形成されています。

したがって、市場の右肩上がり感を決算の数値で感じられることができたタイミングで、それぞれ株価は出来高を伴って大きく上昇しています。

買い場①は、2017/5/1の決算で85.7%のサプライズを記録しています。買い場②は2017/7/31の決算で18.5%のサプライズを記録しています。

次の買い場はいつか?

次の買い場は、2月の決算時と考えます。

CGNXは2017年12月のハイテク調整でヤラれてまだ株価が戻りきっていません。決算までに徐々に戻すと思いますが、本格的に上昇トレンドに復帰するのは決算後と考えられます。

決算後の結果で、コンセンサスを上回り、大きなサプライズを得られるような結果であれば、迷わずbuyで良いと考えます。

ANET

最後にANETです。

ANETが期待されている新規性は以下の1点です。

  • CSCOの牙城を崩せる可能性をもつ、ホワイトボックス化された新しいネットワーク機器

ネットワーク機器という地味なソリューションでイノベーションを起こしつつ、着実に実績を積み重ねることで株価は上昇トレンドを築いています。

ANETで近年、出来高を伴って、新高値を更新したタイミングは3点あります。

買い場①、②、③

ANETもCGNXと同様、決算のタイミングで大きく株価が上昇する傾向がある株です。

ネットワーク機器でイノベーションを起こしているものの、地味なソリューションなので、市場も半信半疑なのでしょう。決算前には不安からか売りが目立つ場面もありますが、着実に好決算を積み重ねることで力強く上昇しています。

買い場①で買えていれば+100%、買い場②で買えていれば+40%、買い場③で買えていれば+20%の含み益となります。

本格的に上昇し始めたのが2017年からなので、このまま決算でコケることがなければ、2,3年の上昇トレンドを継続できる可能性が高く、期待感があります。

次の買い場はいつか?

こちらも本日、新高値を更新しており、今期の決算が重要になってきます。

好決算だったら買いでしょう。

まとめ

グロース銘柄を買うタイミングという意味で最も大事なオニールの教えについて紹介しました。

この上がりまくっている高い状態で無心で買えるという精神性がグロース投資には必要になります。

一般的なバリュー投資の考え方とは真逆ですが、ご参考になれば幸いです。

 

 







-投資戦略
-, , , ,

Copyright© AIで米国株研究 , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.