本記事では、私が開発してしまった億り人に近づくためのシンプルかつパワフルな新戦略を紹介します。
その名も、「AMZNドルコスト平均法」戦略です。
みんな大好きドルコスト平均法というワードを入れてみたので、これでグロース株も身近になってAMZN株も買ってみたくなりますよね?
スポンサーリンク
目次
AMZNドルコスト平均法とは?
AMZNドルコスト平均法とは、AMZN株を根気強く定期購入する、ただそれだけの戦略です。
通常、ドルコスト平均法は、定額で定期購入することを指しますが、AMZNドルコスト平均法では敢えて数量固定でひたすら定期購入することを指します。もはやドルコスト平均でも何でもないですが、語感がキャッチーであれば何でもいいのです。
さて、私のAMZNドルコスト平均法戦略のルールは以下の2点です。
- 2020年までは年間10株を追加購入する
- 2021年以降は2024年まで年間5株を追加購入する
なお、仮に上記を実現すると、2024年末までに80株のAMZN株を保有することになります。
2017末時点 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 合計 | |
AMZN株 | 30 | +10 | +10 | +10 | +5 | +5 | +5 | +5 | 80 |
アマゾンドットコムの事業成長予測
本記事では、最終的にAMZNドルコスト平均法で得られる期待収益についていも言及していきます。そこで、まず前提となるアマゾン・ドット・コムの今後の事業成長の可能性について整理していきます。
なお、アマゾンの事業成長を予測する上で使う、指標は唯一財務的な指標で信頼のおける「売上高」で行います。
ご存知の通り、アマゾンは恐ろしく利益に無頓着な企業で、一般的な分析指標が全くあてになりません。しかし、売上高については常に20%以上の成長率で成長し続けており、数少ない信頼できる経営指標と言えます。
それではアマゾンの今後の売上高予想してみます。
アマゾンの過去10年売上高の成長率を紐解くと、YoY成長率は27.15%です。
そこで、今後の成長率が20%、25%、30%の場合について、売上高の予想をすると以下の通りとなります。
2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 | |
悲観YoY20% | 161,154 | 193,385 | 232,062 | 278,474 | 334,169 | 401,003 | 481,203 | 577,444 | 692,933 | 831,519 | 997,823 |
普通YoY25% | 161,154 | 201,443 | 251,803 | 314,754 | 393,442 | 491,803 | 614,754 | 768,442 | 960,553 | 1,200,691 | - |
楽観YoY30% | 161,154 | 209,500 | 272,350 | 354,055 | 460,272 | 598,354 | 777,860 | 1,011,217 | - | - | - |
まず、従来とほぼ同様の成長率YoY25の場合、2026年に売上高1兆ドルを超えます。楽観シナリオ(YoY30%)では、それより2年早い2024年に売上高1兆ドルを超えることができるでしょう。また、仮にAMZNの成長が鈍化するした場合を悲観シナリオ(YoY20%)としても少なくとも2027年には1兆ドルに達する可能性があることを示しています。
以上からわかることは、現状のままであればAMZNはあと10年前後で売上1兆ドル企業となる可能性が十分見込めるということです。
そして、1兆ドルという節目を迎えた時は、ベゾスが志向するうエブリシング・ストアが、北米だけでなく世界各国で実現され、アマゾンエコーは家や車などの消費者の生活に溶け込み、アマゾンは生活インフラの一つとなり強大なパワーを持つような存在になっていることが想像できます。
予想売上から逆算する予想株価
次に前述の売上予想を正とした場合、株価がどの程度まで成長するのかを考えていきたいと思います。
AMZNで唯一、機能しそうな割安を判断する指標であるPSR(株価売上高倍率)から予想株価を算出していきます。
PSRの式は以下のとおりで、低いほど割安であることを示します。
PSR = 時価総額 ÷ 売上高
AMZNの過去5年のPSRの平均値は2.5で、現在のPSRは3.9となります。過去と比較した場合、現在の株価は若干割高水準です。
また、モーニングスターで調べると、S&P500の平均値は2.2とのことなので、AMZNも景気動向次第で最悪、これくらいは割安水準に落ち込む可能性もあると考えられます。
それでは、予想株価を算出してみます。予想売上高とPSRの仮定があるため、時価総額が算出できます。算出した時価総額を発行済株式数で割り戻すことで、予想株価を算出します。
売上予想悲観シナリオ(YoY20%)の場合の株価予想
売上高悲観シナリオにおける、PSRが2.0、2.5、4.0の場合での予想株価は以下の通りです。
2027年の売上高1兆ドルのタイミングで、4000ドル〜8000ドルのレンジの株価になると想定することができます。
この場合、2018年の株価は最大で1600ドル付近まで上がることが予想できるでしょう。逆にいうと何らかの外部環境の変動により、株式市場が大不況に陥ると、800ドル付近まで値下がりする恐れもあります。
YOY20 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 |
不況(PSR2.0) | 669 | 803 | 963 | 1,156 | 1,387 | 1,664 | 1,997 | 2,397 | 2,876 | 3,451 | 4,141 |
普通(PSR2.5) | 836 | 1,003 | 1,204 | 1,445 | 1,734 | 2,080 | 2,497 | 2,996 | 3,595 | 4,314 | 5,177 |
好景気(PSR4.0) | 1,338 | 1,605 | 1,926 | 2,312 | 2,774 | 3,329 | 3,994 | 4,793 | 5,752 | 6,902 | 8,283 |
売上予想普通シナリオ(YoY25%)の場合の株価予想
売上成長がYoY25%で進む場合、一年早い2026年で売上高1兆ドルを大きく超えることが予想されます。
その場合、5000ドル〜10000ドルのレンジの株価になることが期待できるでしょう。
YOY25 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 |
不況(PSR2.0) | 669 | 836 | 1,045 | 1,306 | 1,633 | 2,041 | 2,552 | 3,189 | 3,987 | 4,983 |
普通(PSR2.5) | 836 | 1,045 | 1,306 | 1,633 | 2,041 | 2,552 | 3,189 | 3,987 | 4,983 | 6,229 |
好景気(PSR4.0) | 1,338 | 1,672 | 2,090 | 2,613 | 3,266 | 4,082 | 5,103 | 6,379 | 7,974 | 9,967 |
売上予想楽観シナリオ(YoY30%)の場合の株価予想
最後に、アマゾンエコーか何かで、物凄い成長率が爆発した場合のYoY30%予想の場合の株価予想です。
その場合、7年後の2024年に売上1兆ドルを達成し、株価は4000ドル〜8000ドルのレンジで推移することが期待されます。
仮にこのシナリオで成長してくれた場合、私は40歳までに資産一億が達成できる可能性が高まるでしょう。
YOY30 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
不況(PSR2.0) | 669 | 870 | 1,130 | 1,470 | 1,910 | 2,483 | 3,229 | 4,197 |
普通(PSR2.5) | 836 | 1,087 | 1,413 | 1,837 | 2,388 | 3,104 | 4,036 | 5,246 |
好景気(PSR4.0) | 1,338 | 1,739 | 2,261 | 2,939 | 3,821 | 4,967 | 6,457 | 8,394 |
AMZNドルコスト平均法による期待値
最後に、AMZNドルコスト平均法によってどれくらい儲けられる可能性があるかについて計算してみます。
それぞれ算定したシナリオごとに、冒頭で示したペースでAMZN株を買い、合計で80単元を手に入れた場合の収益予想は以下の通りです。
シナリオ | 購入金額 | 評価額 | 利益 | 運用利回り |
超悲観(YoY20-PSR2.0) | 92,429 | 331,317 | 238,888 | +258.45% |
普通(YoY25-PSR2.5) | 123,464 | 498,346 | 374,882 | +303.64% |
超楽観(YoY30-PSR4.0) | 208,887 | 671,529 | 462,642 | +221.48% |
ほら。AMZNドルコスト平均法ってめっちゃ儲かるでしょ?
AMZN株のExitプラン
散々、希望的観測に基づいた売上予想、株価予想をしてきましたが、当然、予想通りに行かなかった場合もあるでしょう。
過去10年間高成長してきたAMZN株ですが、今後10年間も同じ成長を遂げられるかどうかなど、誰にも証明できません。そこはベゾスの経営者としての力量を信じるだけなのですが、予想通りの成長が実現困難だとわかった時は即撤退するフットワークの軽さも必要になってきます。
私は、AMZN株が以下の状況に陥った場合は、売却の検討をし始めようと考えています。
①売上成長が鈍化した場合
当然、AMZN株を支えている売上の高成長という特徴が薄れてきた場合は、株の売却を検討し始めます。
何故ならば、AMZNドルコスト平均法の前提となっている売上高1兆ドルというゴールの達成に疑問符がつくからです。
とりあえずYOY15%を下回るような年がで始めたら要注意でしょうか。また、3年のYoYで20%を切るようになったら、本格的に売却の検討をし始めるでしょう。
②売上高1兆ドルに到達した場合
こちらは成功パターンです。売上高が1兆ドルに達成した場合はおそらく売るでしょう。
ベゾスが1兆ドルの先に5兆ドルとか10兆ドルとかの次のゴールを夢みさせてくれるのであればもう少し保有するかもしれませんが、このタイミングで一旦利益を確定すると思います。
ただし、1兆ドルのタイミングでアマゾンが配当を出すようになるのであれば、売らずに持ち続けるかもしれません。まだ先の話なので成功した場合についてはその時考えるようにします。
まとめ
この前、流行ってたレバレッジETFの後釜を狙うべく、新しい戦略としてAMZNドルコスト平均法を提言してみました。
ダメですかね?