雑記

【退職エントリ】10年以上勤めたが、いまさらNTTを辞めました。

投稿日:2018年10月13日 更新日:

一度は書いてみたかった、いわゆる退職エントリってやつです。

新卒から10年以上、勤めたNTT系列でシステム開発を本業にしている会社を辞めました。
(正確には、辞めることにしました。現在、絶賛、年休消化中です。)
(以後、簡便のためにNTTと表記しますが、グループ全体のことではなく、弊社内のことを記載しています)

というわけで、退職エントリを取り留めもない感じで書いていきたいと思います。

ただし、私自身のNTT内のキャリアがかなり特殊で、概要レベルで書いても特定される可能性が大なので、極力、キャリアの概要については書かない予定です。すみません。

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NTTのよかったところ

日本最強クラスの新入社員研修で新卒に優しい

当時を振り返るに、おそらく日本最強クラスの新入社員研修だったと思います。

まず、入社した瞬間から、全新入社員が自社保有の研修センターにぶち込まれ、2ヶ月間みっちり仕込まれます。

とはいえ、名刺の渡し方とか、議事録の書き方とか、ホウレンソウのやり方とかのビジネスマナー系の研修と、一応、IT系としてのプログラミング研修を1ヶ月ずつやるという基礎的な内容です。

この最初の2ヶ月は、サラリーマン人生で最高潮に楽しい瞬間かと思います。同じ釜の飯を食った同期と、飲んで騒いで、絆を深めます。

こんなに同期同士と接触させるのは、配属後にどんなに苦しいことがあっても同期同士でうまいこと傷を舐めあえよ、という会社様の親心だと思います。きっと。

しかも、この研修は配属後も継続します。平均すると月に4日くらいのペースで研修に呼ばれ、同期同士でディスカッションしたり、同じ講義を受けたりさせます。

日本広しと言えど、ここまで研修に稼働を割く余裕にNTTの底力を感じます。

言わずもがなですが、同じ釜の飯を食った結果、ツガイになる奴らも多数出てきます。

いい人が多い

総じてすげーいい人が多いです。

コミュ力重視の採用を長年続けていることもあり、日本語が適切に通じて、かつ人もいい人が多い気がします。

良く言えば草食男子、悪く言えばキレが無い、ガツガツしていないという感じでしょうか。私が新卒の時は、ザ・パワハラ上司みたいな人たちもたまに見ましたが、今では絶滅種でほとんど良い人しか見当たりません。

一方で、良い人が仕事ができるかというと、そういうわけでもありません。

むしろ、すげー良い人は大抵、仕事ができないことが多いです。ぶっちゃけ自社の事業のこととか、自分のミッションとかタスクとかどうでも良いのでしょう。息を吐いて吸うだけで、そこそこの給料がもらえる役職の人が大勢いるので、優しい精神性を保てているのだと思います。

でも、全体的には良い人が多いので、ヌルヌルと過ごしやすい職場が多いです。

人間ドックがタダ

最強の福利厚生である人間ドックがカフェテリアポイント10ポイントで利用できます。

一番、換金率が高い人間ドックは大人気で、私も特に健康志向でもありませんが、毎年受診しています。

おそらく世の中の同年代と比較すると、弊社の社員は胃カメラ経験がかなり豊富です。

住宅ローンが限界突破できる

一般に、住宅ローンを借りる時、年収に対して何倍まで借り入れできるという基準は各銀行で設けられています。

ネット銀行などで申し込みをする場合は、webページの仕組み上、上限を超えて借り入れの申し込みはできなかったりします。

しかし、NTTであればその借り入れ上限は突破できます。銀行員に口頭でもっと借りたいと伝えればいとも簡単に貸してくれるのです。

当社の社員では、この権利を上手く使って、マンションを転がしまくって資産を築いている人もいます。

女子社員に可愛い子が多い

#10/15:適当に書いたところが、読者の方にご指摘いただいたため、個人の感想という形で書き直しました。

女性社員はお美しい人が多かった印象です。ただし、私の同期の女性社員やその近辺の世代の女性社員を見ての感想です。

ここ数年で入社された女性社員はあまり仕事で接する機会が無いので傾向は不明です。

また、仕事でやりとりしたことがあるグループ会社でいうと、ドコモの方がお美しい人に遭遇する率が高かった気がします。

NTTの悪かったところ

「携帯安くして」って言われる

ならねーよ。

NTT = NTT docomoという世の中の偏見と戦う宿命を負います。特に合コンとかで。

伝統・歴史・レガシーが強すぎて太刀打ちできない

公共や金融系の部署は、人材の流動が少なすぎて、過去の歴史や経緯を知っている人がとにかく偉いみたいな状況になりやすい。

実際、新入社員で入って18年間、同じ部署でその部署の課長や部長になる人も多い。

そんな中、新入社員が夢や希望を抱いて、部署に配属しても、今までのやり方や価値観を押し付けられ潰されるという現象が頻発することになります。

長年積み上げられていた一子相伝系のコンテキストが多すぎて、2年め3年めとかの若手社員じゃ同じ議論の場に立てないのです。

そこで若手社員に残された選択肢は2つ。服従か、退職か、です。

大概の若手は、夢や希望を抱いて配属されますが、2,3年後には漏れなくレイプ目になって、無個性に朝から晩まで働くマシーンと化します。

上が詰まりすぎ。課長になりたくなさすぎ。

そもそも出世の枠がもうほぼ無いです。今まで無条件で上がれていた役職も、すでに選別が始まっています。

皆、課長まではなって年収1000万以上もらえる、という状況では既になく、課長にならずに社会人人生を終える人も普通に見るようになりました。

また、「課長になりたく無い問題」というのも最近は顕著になってきています。

仮に、適当な若手社員に課長になりたいかをインタビューしたとすれば、恐らく10人中8人はなりたく無いと答え、残りの2人はどっちでもいいと答えるでしょう。

それくらい、弊社の管理職、特に課長職はワークとライフと報酬のバランスが崩壊しているように(少なくとも下からは)見えています。

新規事業(笑)って感じ。誰も本気じゃない。

当社のビジネスは堅調なんです。そんなこと皆わかってるんです。

電電公社から分社するときに受け継いだ強力な社会インフラ、公共との強力なコネクション、金融の果てしない実績。

別にイノベーティブな事やらなくても、レガシーの保守運用とちょっとした更改だけでチャリンチャリンお金は生み出されるのです。

それじゃ国内の市場が成長しないじゃないという問題もありますが、そんなのはどうでもいいのです。現に既に2,3年前から国内の業績は縮小気味です。

でも、それをカバーするために海外の会社を買いまくって、連結での売上は成長しているように見せられているし、買った会社間のシナジーとか別に考えなくても、巨大なキャッシュで買えるだけ買えば良いのでしょう。

日本の市場はヤバい、どうにかしないといけない、と経営者や上位層は言っていますがほとんど口先だけです。

彼らの運命は「これから何をしよう」が、「今まで何をやってきたか」でほとんど確定しているのですから。上位の職につき、2,3年を波風立てずに穏やかに過ごせば、満期退任や子会社への天下りなど、それなりの処遇が待っています。

唯一、本気で変わろうとしているのは「課長」の一部だけです。しかし、課長だって1人では変えられません。理解のある部長、事業部長を仲間につけ、粘り強く変えていかないといけません。それがどんなに大変なことか。ザ・日本企業の闇を感じます。

事業戦略が「お客様に寄り添うこと」

良くも悪くも、受託開発のSIerの血は根強いです。

お客様に言われた仕様のシステムを確実に作って納品する。旧来型のビジネスモデルをアイデンティティにしているため、今現在の事業戦略も全てはお客様ありきです。

つまりは、会社は私たちに、プロフェッショナル御用聞きに徹することを望んでいるのです。

当社に入社した社員のほとんどは、ITを使って社会に新しい価値を提供したい、社会を変えたいというモチベーションで入社したことでしょう。しかし、全てとは言いませんが、当社の大部分の仕事は、目の前の顧客だけをみた近視眼的な仕事がほとんどです。

GoogleやAmazonはコンシューマー向けにサービスを提供していますが、顧客や社会のためにとって自身のサービスはどうあるべきかと言う信念は感じます。残念ながら、弊社にはそのような信念は(少なくとも私には)感じられませんでした。

なぜ、辞めようと思ったか

ここまで色々書きましたが、会社にはきちんと感謝はしています。

世間知らずで、できの悪い学生を辛抱強く教育し、イッパシの社会人までに育ててくれた恩義は感じているのです。しかも、ワークライフバランスも給料も世間一般と比べれば恵まれた方だったと思います。

入社した時は親も喜んでいたし、今回の転職をまだ伝えていませんが、伝えたらきっと悲しむのでしょう。

でも、今回、勇気を振り絞って「辞める」と言う選択を選びました。

1.もっと成長するために

何となくですが、現状の環境がぬるま湯に感じてきています。自分自身が成長したのか、組織自体の停滞感からかそのように感じることが多くなりました。

環境を変えると言うのは、良い歳こいたおっさんには少し荒療治ではありますが、新しい刺激を受けて成長できるチャンスだと思います。

少なくとも、今の職場で仕事をし続けるより、移った先で得られる経験値の方が大きいでしょう。

2.世の中を変える仕事をするために

結局、立ち返るのは新卒の時の入社動機です。

世の中を良くしたくてSIerに入社した結果、世の中を直接的に良くするのであれば、事業会社側に回った方が良いという結論に至ったと言うことです。

結果的には、少し遠回りをした形にはなりますが、SIerで色々なプロジェクトの経験を得なければ今の自分はいませんし、ポジティブに受け止めています。

3.まだ自分の才能を信じ、人生に希望を持っているから

僕は株でも一発当てたい派ですが、まだ会社人生でも一発当てられると実は信じているんですよ。

さすがに、今からでは、月旅行を企画してイーロンマスクに肩車されるまでは無理でしょうが、ちょっと日経新聞の紙面を賑わせるような成果は出せるんじゃないかと未来の自分に期待しています。

「まだ東京で消耗してんの」とか、「経済的自由を手に入れアーリーリタイア」とか、仕事観については色々な主張はあるかと思いますが、好きなことを好き勝手して、人様から文句言われても無視してやり通して財を築くという生き方の方が個人的には好きなので、そちらを目指して生きていきたいと思います。

まとめ

NTTってところは福利厚生も給料もよく、仕事内容も適度にホワイトなのでとてもバランスが良い会社だと思います。ツイッター界隈で、普段の仕事に苦労している人のツイートを見ると、いかに自分が恵まれた環境にいるということを実感します。

しかし、私には少し退屈すぎました。

将来のことは将来になってみないとわかりませんが、自分の人生をより良い方向に導くために、今回は「転職」という選択をしてみました。

最後に、締まりが悪いので、私が尊敬するジェフ・ベゾスが母校のプリンストン大学で卒業生に語ったスピーチの紹介で締めたいと思います。

そこで質問です。皆さんは恵まれた自分だけの才能をどのように使いますか? 才能があることを誇りに思うでしょうか? それとも自分で選択し、自分で選んだ道を誇りに思うでしょうか?

(中略)

明日になれば皆さんは現実社会へ飛び出していきます。皆さんだけの人生を一からつくる為の第一歩を踏み出すのです。皆さんは自分の才能をどんな風に使いますか?

これからの人生でどんな選択をしていくのでしょうか?

何もせずぼーっと人生を生きるのか、それとも自分の好きなことを追及していくのか?

皆と同じでいるか、それとも他の誰とも似ていないオリジナルでいるか?

安定を選ぶか、それとも挑戦し続けるか?

批判されたら落ち込むか、それとも自分を信じるか?

間違いを犯したらそれを隠そうとするか、それとも謝るか?

恋をする。傷つくことを怖がって何もしないでただ見ているだけか、それとも思い切って行動に移すか?

安定を取るか、それとも「バカじゃないのか?」と思われるようなことをやってみるか?

困難な状況に陥ったら、そこで諦めるか? それともがむしゃらになってやるか?

言い訳や批判ばかりするのか、それともやってみるか?

他の人を蹴落としてまで賢くなるか、それともやさしくなるか?

80歳になったあなたが、あなたの過去を振り返るとしましょう。その時に一番心に残っていること、思い出すことはあなたが下してきた決断の数々であると私は信じています。あなたが何を選ぶか、あなたが下す決断が「あなた」をつくっていきます。

あなただけの道を切り開いて下さい。

出典:「才能と選択の違いを知ること」https://logmi.jp/6726

 

 







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