雑記

頭のおかしいアマゾンが次に攻め込むターゲットを見つけたようです。

投稿日:

私はアマゾンヘビーユーザーなので今日も元気にアマゾンでポチポチしていたところ、とあるサービスを見つけました。

そのサービスは「アマゾンフレッシュ」です。

米国では既に始まっており、日本もそのうち来るだろうとは思っていましたが、アマゾンのイカれっぷりに目を疑いました。

本記事では日本で正式にサービスを開始したアマゾンフレッシュとアマゾンのイカれっぷりについて紹介します。

※2018/1/4:Amazon Freshを使ってみた結果を加筆しました。

 

アマゾンフレッシュとは

生鮮食品を扱う宅配サービスです。

米国では前から提供されていたサービスですが、日本では西友やイオンなどのいわゆるネットスーパーが先行しており、アマゾンフレッシュは後発のサービスとなります。

アマゾンフレッシュはジェフベゾスにとって特別な意味があります。それはベゾスがエブリシングストアを実現し、売上2000億ドル企業を目指すという目標を掲げた際に、最重要の商品カテゴリはアパレルと生鮮食品と名指ししているためです。

アパレルと生鮮食品は購買行動や必要となる物流が他の商品カテゴリとは異なっており、アマゾンも参入に手こずっていました。したがって、このあたりの消費財カテゴリを取り扱うことはアマゾンのエブリシングストアを実現するためにはとても重要な意味を持っています。

アパレルの取り扱いという意味では、アマゾンは靴の通販で伝説的な経営を行なっていたザッポス社を買収することでカテゴリに加えることを成功させています。

そして、この生鮮食品はアマゾンフレッシュです。アマゾンのサイト見れば、いかにアマゾンが本気かが感じ取れることでしょう。

アマゾンフレッシュの使い方

アマゾンフレッシュは、特別な使い方はありません。今までアマゾンんでポチポチやっていたように、野菜や肉、その他加工品をポチポチやれば商品が届きます。

しかし、アマゾンフレッシュが他のサービスと異なる点は一つだけあります。それは課金の方法です。

他のサービスは、プライム会員なら無料を謳っているサービスがほとんどですが、アマゾンフレッシュは月額500円が別途必要となるようです。

さらに、アマゾンお得意の送料無料でもなく、6000円未満は送料が必要になると、アマゾンらしくないサービスになっています。

おそらくコールドチェーンなどの物流網構築にかなり金がかかり、とても無料では提供できない状態だったのでしょう。

アマゾンフレッシュの品揃え

アマゾンフレッシュのお品書きは、以下のとおりです。

野菜、果物、肉、魚、その他加工品まで通常のネットスーパーと遜色ないレベルでカバレッジしているようです。

 

例えば、下の例はトマトの品揃えになります。

いわゆるアマゾンの他の商品と同じようなレイアウトで食材が買えるようになっています。正直、この写真だけで美味しそうかどうかを判断するのは困難ですが、アマゾンお得意のカスタマーレビューで品質担保はできそうです。

また、おそらく今後もアイテム数は増やしていくかと思いますが、既にトマトだけでも色々なトマトが大量に売り出されています。アマゾン最大の強みであるロングテールで、わけのわからない野菜や、レアで高級な果物とかがあれば、成城石井などを好む一部の層から支持が獲得できるような気がします。

値段は今のところ普通です。

イカれたアマゾンの本気

アマゾンエコーの時も本気でしたが、アマゾンフレッシュはそれ以上に本気なのが伺えます。

アマゾンの最大の戦略はプライム会員を増やすことです。プライム会員になると、アマゾンでの買い上げ点数が倍以上に増え、アマゾン以外では購買しなくなる傾向があることがわかっています。したがって、アマゾンはプライム会員を増やすことだけに注力して無料サービスを拡充したりしているのです。

アマゾンはプライム会員を増やすためなら、販売促進の金を惜しみません。今回のアマゾンフレッシュでは、アマゾンが一気にシェアを獲得したい気持ちの表れか、今までに見たことのない規模での販売促進の原資が割り当てられていると推察します。

1.アマゾンフレッシュ初回購入で2000円引き

まずは使ってもらわないとはじまりません。

便利で安心なことが伝われば、リピーターの獲得も容易です。そのため、初回購入で2000円引きは利用のハードルを下げるのに効果的に思います。

2.30日間無料体験 

通暁、プライム会員とは別にかかる500円/月が初月は無料になるキャンペーンです。

初月0円なら現状のプライム会員ならとりあえず試してみようとも思います。

3. 2回目のお買い物もお得な500円クーポン

天下のアマゾンはやるとなると徹底します。豊富な資金を集中投下して、一旦、焼け野原にし、アマゾンだけが生き残る世界を作るのがいつものアマゾンのやり方です。

初回クープンのみならず2買い目も500円クーポンをバラマキ、強制的にリピーターを作ります。

4. 今なら配送無料キャンペーン中

アマゾンのバラマキ政策はまだ続きます。

通常6000円以上で送料無料なところ、今なら4000円以上で送料無料というキャンペーンを引いています。

初回割引のクーポンと合わせると、2000円で、4000円分の商品が送料無料で手に入るのです。アマゾンさん太っ腹ですね。

5. 商品1個が実質無料のサンプルコーナー

まだまだ続く、アマゾンの大盤振る舞い。

4000円以上買うと、商品一個ついてくるんですって。正直やりすぎですよね。ここまで徹底されると株主なのにポチる手が震えてきます。

6. 5点以上で500円OFFになる商品群

まだまだ終わりません。当然のようにセット割もやってます。

ここまでくると初回のクーポンの組み合わせで下手したらマイナスになるんじゃないかと心配してしまいます。

下記は鍋の素カテゴリですが、お菓子や魚など、セット割の対象も幅広いです。

7. オーガニックや高級志向系もカバー。競合のOisixは既に取り込まれる。

私の家でも妻がオイシックスを使っていますが、早速、アマゾンに取り込まれてしまいました。

これでオイシックの商品もアマゾンでポチポチやれば買えてしまいます。正直、Oisixがアマゾンと連携するのはOisixの中長期的にどうなのかという気もしますが、これでライバルも減らせてオーガニック志向の意識高い系も取り込めて一石二鳥です。

8.トドメのだめ押しは、数量限定50%引き

値引きはもうないと思いましたか?

アマゾンは数量限定の50%引きという奥の手を使ってきています。

数量限定と50%引きというパワーワードを使われてはポチポチしないわけには行きません。

注文してみた : 2018/1/4追記

ここまでされたらプライム会員の名がすたるのでポチッと押して見ました。

とりあえず、キムチ鍋を食べたかったのでその具材など諸々を頼んでみます。

アマゾンで鍋の具材をポチる

頼んだ商品の一部を以下に示します。一番左の列は個数です。
価格は西友のネットスーパーと比較しましたが、若干アマゾンの方が高い価格設定のようです。初回2000円割のようにクーポンばら撒きでお得感を演出する作戦でしょうか。

今回の注文は、一回のスーパーで普通に買う量を注文してみました。合計で6,388円分の商品を、送料無料、2000円割引で4,388円です。割引を入れると普段のスーパーで買うよりもお得感がある気がします。

配送日時指定は、朝8:00から夜24:00まで各2時間ごとに設定でき、最短で当日配送も可能です。また、スマホにアマゾンアプリをダウンロードしていると「今から行くで」通知が結構な頻度できました。生鮮食品は不在が天敵なので、通常のアマゾン配送よりも手厚いケアがある印象です。

アマゾンから届く

アマゾンから時間どおりに食材が届きました。当然、生鮮食品なのでアマゾンフレッシュ専門の配送会社らしく、いつものアマゾンさんではなかったです。

商品は、アマゾンのおしゃれな紙袋で登場。

さすがにいつものアマゾンダンボールではないようです。商品は小分けにされ、冷凍系の肉、野菜、卵などある程度カテゴリ分けして袋詰めされていました。このおしゃれ紙袋は別の用途にも使えそうです。

袋の中はこんな感じ。

やたら色の良い白菜がおしゃれにラッピングされています。卵は当然割れておらず、一つずつプチプチに包装されています。

 

商品はこんな感じですね。第一印象はやたらと発色の良い白菜と既にバラバラのしめじ、割と大きめな人参、色の良い肉といった感じでしょうか。

食す

ということでキムチ鍋を作って食べてみました。
食レポは以下のとおりです。

白菜:葉っぱの色、張りがよく。うまい。
もやし:シャキシャキしてるが、細め。もう少し太い方が好き
長ネギ:これも色が良く、ジューシー
人参:普通。煮込めば他と同じ。
玉ねぎ:普通。煮込めば他と同じ。
しめじ:普通。最初からバラバラだから料理はしやすい。臭みはない。
豚バラ肉:イタリア産。うまい。脂と赤身のバランスが絶妙。ほのかに甘い。
豚ロース:アメリカ産。肉厚でうまい。でも豚バラの方が好き。
鍋の素:普段、スーパーで出会わないミツカンのキムチ鍋の素。普段のキムチ鍋スープよりキムチっぽくて美味。

Amazon Fresh の評価と課題

それでは最後にアマゾンフレッシュを使ってみた結果を評価してみます。
結果としては、普段使いとしては現状、厳しいかなという印象です。何か会社のイベントやホームパーティー系の準備で使うぶんには手軽で良いかもしれません。

良いところ

  • 珍しい野菜、肉、専門店の味が気軽にポチれる
  • 白菜、長ネギ、肉などの品質が若干高く、食のレベルが上がる。(気がする)
  • スピーディーな配送、配送品質も良い

ダメなところ

  • 競合のネットスーパーより若干、価格設定が高め
  • 他のネットスーパー系では徴収されない月500円の追加会員費用がかかる。
  • その割に送料がかかり、通常時6,000円以上で送料無料も結構、ハードルが高い。
  • そもそも、6,000円分の食材をポチポチするのがめんどくさい。
  • トマトなどの種類がやたら多いのに、肉の種類が圧倒的に少ない。

今後、期待したいポイント

  • まずは、品揃え。
    • 現状、OISIXなどの高級・オーガニック路線にも、西友のような庶民派路線にも中途半端。生鮮食品でもアマゾンお得意のロングテールを実現できれば他のネットスーパー系とも差別化が可能。
  • ネットの世界でリアルスーパーの購買体験を再現できるか?
    • リアルスーパーでの消費行動の8割は非計画購買(衝動買い)と言われています。スーパーではとりあえず店内に入って、食材をみながら何を作ろうか考え、あれもこれもと衝動買いをするスタイルが一般的です。
    • 一般的なネットスーパーもそうですが、アマゾンの現状のフレッシュもそのようなサイト構成になっておらず、そもそも固定的なサイト構成でその体験が再現できるかというのも課題です。
    • そこで取りうる手段は2つあり、「鍋特集」とか、「パーティー特集」とかテーマで括って消費を喚起する方法と、アマゾンお得意のレコメンデーションで擬似的にリアル店舗を再現する方法です。
    • 前者は、他のネットスーパーやOISIXなども良くやる常套手段なので、アマゾンには是非、後者にチャレンジて欲しいですね。ただ、生鮮食品にはアマゾンお得意の協調フィルタリングは難しいでしょう。同じ人間でも、その日の気分によって食べたいものは変わるわけですから、必然的に過去の購買データから徹底的にパーソナライズ化してレコメンデーションする必要があります。アマゾンにはレコメンドについて今後、何かしら新しいイノベーションが期待されます。
  • 配送の効率化。
    • ビジネスを色々と見直し、徹底的に効率化することで、まずは月額500円を廃止しましょう。アマゾンフレッシュを普段使いする層には気にならない支出ですが、この500円は参入障壁としては大きく、そもそも普段使いする層まで顧客を育てきれないと考えます。
  • サービスエリアの拡大
    • 現在のサービスエリアは東京の一部のエリアだけです。しかし、ネットスーパー系の本来のニーズは、地方部の買い物難民と呼ばれる人々が持っていると考えられます。
    • おそらく地方部での安定的なサプライチェーンが構築できていないので、都内からスタートしているものと推察しますが、いち早く全国展開に舵を切って欲しいところです。

なんやかんだ書きましたが、株主なので当然アマゾンの今後には期待していますよ。

生鮮食品を抑えればアマゾンの売上規模はとんでもないことになり、その時には株価は今の何倍にもなっていると考えます。
アマゾンであれば今後1,2年でサービスをブラッシュアップして、日常使いに耐えうる身近なネットスーパーになってくれるでしょう。

まとめ

本記事ではアマゾンフレッシュに掛けるアマゾンの情熱と本気度合いについて説明しました。

実際に使ってみると、まだまだ日常使いには粗が目立ちますが、今後、サービスが成長しそうな期待感は持てました。

初回であればクーポンの威力もあり、結構お得感がある買い物ができますので、アマゾンプライム会員でまだ試していない人は、一度お試ししてみてもいいかもしれません。

 







-雑記
-,

Copyright© AIで米国株研究 , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.